青田のガードマン

 

空と 風と 雲

 

破れた帽子に
褪せた服
これが わたしの一張羅
口を「へ」の字に空 睨めゃ
とぼけカラスがまた笑う

 

青空だけで
なにもなければ
もっといいのに
もっときれいなのに
と 人のいう・・

 

だけど やっぱり立ち通し
夜の帳が下りる頃
やっと安らぎ 夢をみる
あぜ道 駆ける僕がいる
大空 羽ばたく僕がいる

 

くものない日 空はさびしい
風のない日  雲はかなしい
くもがいないと 涙をながせず
かぜがいないと どこにも行けない
だって おたがいに支えあっているから

 

 

どうにもならない事だって
夢の中なら直ぐ叶う
東の空が明けたのか
いたずら雀が夢 覚まし
今日も始まる 立ち通し

 

 

 

 

 

「老境」

六十路(むそじ)までの道のりは
遠くて近い 判じ物
つまずき 転げて 傷ついて
川の流れの石に似て
角が削られ 丸くなり

 

 

 

泣くから悲しいのか
悲しいから泣くのか
それから思い出すのです
あの涙の
訳を・・・