うみ

 

うみ

 

鉛色の海に向かって

歩き出したいときがある

ひび割れた心をすてるために

そして

ひとつの心を拾うために

 

大きくうねりくる波

引く波

寂寥の中で

人として生きる

それでもいい

茜に染まる海の落日は

燃え尽きた心の色

 

20012.03