言葉と右手の機能を失って、もう27年経った。
言葉を伝えるための絵は、今は楽しみの絵になってきている。
27年経っても、キャッチボールのような会話はないのよねえ。
でもね、以心伝心でなんとなく伝わってくるから不思議。
これって愛なのかなあなんて思ってしまうよ。
先日、知り合いの60代の夫婦が離婚したの。
夫は身体不自由なのに妻は出て行った。
なんで? どうして? と私は聴かなかったわ。
それぞれの考え方、生き方があるから・・・。
身体不自由の介護の束縛の多い生活を振り切って家を出る。
わたしにはできないけれど。
振り切ることもできる人がいるんだね。
なんか寂しいよねえ。
自由を得てルンルンルンしているのかしらね。
そうそう、この間ね息子の誕生日に極上のお寿司を取って食べたの
そしたらね yukioがね お腹たたいてね
ニコニコして「食った食った」って言ったんです。
何と言葉がスムースに出たことか。
いつも,黙々と食べるのにそんなこと初めてだったので
すごーーい嬉しくて沢山拍手しちゃいました。
「良かったねえそんなに美味しかったんだ」(#^.^#)
だから私、その時に
お口から食べられてよかったねと言い。
知り合いの障害を持ったご夫婦の話をしたの。
胃ろうの話。食べた記憶も五分後に消えてしまう。
それを噛んで含めるように説明したわ。
お口から食べられて美味しく食べたという記憶もあって
お父さん幸せだよねと言ったら、
その時、相手のことへ思いを馳せたのか
寂しそうな顔をして「うんうん」と言った。
この奥様の介護もすごいと思う。愛がいっぱいだ。
左手で描いたyukioの絵は私の唯一の心の安らぎ。。
上三枚は最近描いたもの、
最後の牧場はずいぶん前に描いた絵。
赤いお洋服はワタシ。(#^.^#)
これからもずーーーっと左手で描いて行って欲しい。