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靴が

久しぶりの太陽。

こんなに明るいなんて、ボシャボシャ降っていた雨が嘘のよう。

体が軽く動き始めた。

先日の「鯵のおっぴらき」を日向に出して・・

そして

下駄箱の中を片付けてみたのね。

クロークの中にも、

大きな下駄箱にも、小さな下駄箱にも

いっぱい靴やサンダルが突っ込んでありました。

履き慣れた靴ばかり出して履いていたけれど、

ついぞ開けない反対側には、

もう、随分と長い事履いていない靴が数足ありました。

25センチの男物の靴です。

しばし眺めていたのですが、もう履くことはないのだと・・・

捨てようかな‥と思って袋に入れ始めたら。

左手さんが、黙ってそばに座り込んで、

靴をジット見てました。

元気に履いて歩いていた頃のことを

思い出しているようでした。

どんな所を闊歩していたのだろうか。

「もうはかないのだから捨てるわ」と言うと。

しばらく眺めていたけれど、

袋の中へポトリと入れました。

思い切って言ってみたのです。

「もう、ハケナイノダカラ」・・・って。

そしたら、

コレモ・・コレモといいながら・・

靴をドンドン袋の中へ入れ始めました。

大きな袋は、左手さんの履いていた靴で

いっぱいになってしまいました。