少年

 

この間といっても数ヶ月前のことだけれど

こんな事がありました。

駅の駐輪場で少年達が数人集まって

チョットいけないことしていました。

「タバコはいけないね」。と言いながら、

近づいていったのですが、

そのなかで、駐輪場の壁に向かって

一人の少年がしゃがみこんで、

膝と膝の間に顔をうずめているのです。

「彼、どうしたの」とそばの少年に聞いたらば、

「ウン、あいつ彼女に振らちゃってよう、メチャ落ち」

というのです。

そばへ行って、同じように私もしゃがみこんで、

「どうしたの、振られちゃったんだ、

それでおちこんでんの」と言うと、

ジロッと睨みました。でも、哀しそうに目だったのです。

「ふ〜んそうなんだあ、それはチョットオ。

ウン辛いねえ」といったら、

かすかに「うん」と・・・・・。

「そうだね・・・。

落ち込んだ時はトコトン落ちていけばあ」と言うと、

「ええっ」と言う顔で、私の顔を見たのです。

そこで、

私はさらにたたみつけるように・・・。言いました。

「うん、だからあ、落ち込むとこまで落ち込めば、

あがってくるしかないじゃん」

後ろでは、他の少年達も聞いていました。

しゃがみこんでいた少年は

【なんてこと言うんだろう】てな顔をして、

私を見たのです。

「落ち込んでいるうちに、そんな自分がイャになってくるわよ。

私いつもそうしているんだ」

「じゃあ、タバコなんか吸っていないで早くかえるのよ」と

言い、その場を去ったのです。

 

そして、二時間後、

駅の構内で、落ち込み少年に再度で会いました。

遠くのほうから

「おばさあ〜ん。オレヨウこれから髪の毛きりに言ってくるよう」

と言ったのです。

ああ、私の言葉を受け入れてくれたんだ・・・・と

その時とても嬉しかったのです。

 

昨日のドクターの言葉にチョット落ち込みの私でしたので、

あの日少年に言った言葉を自らに言い聞かせた日でした。

ジャンジャン。

2001.06.28