池袋駅であることが

 

池袋駅の噴水のところで 友人と待ち合わせ。

15時30分の約束の時間より 

20分ほど早めに着いてしまった私は、

【着てるかなあ】とキョロキョロしたけれど、イナイ。

それにしても こんな時間なのに 

随分と待ち合わせの人がいる。

所在投げに立っていると一人の男性が 

チラチラ 私を見て

何回か見て・・・・近づいてきた。

むっ・・・近づいてくる。

その人は「斎藤さんですね」????。

知らぬ振りを装ったけれど 

もう一度 「斎藤さんですよね」???

「いいえ・・わた・・・」・・

と名乗りそうになってしまって、

あわてて 「失礼します」

と、その場を離れて 

ひとりベンチに座っている 

おばあさんの隣へ座ってしまった。

「あら・・どうしたの あの人しりあいじゃないの」 

と、おばあさん。

見ていたみたいでした。

「いいええ・・全然、存じ上げない方です」と言ったら

「気をつけるのよ 変な人多いから」

「そうですね。何方かと間違えたみたいですよ」

その男性は、チラチラ見ながら 遠ざかっていきました。

【私が斎藤さんに似ていたのかなあ】・・・

【デモ、サイトウサンデスヨネ】って聞きかた

ちょーーーーとおかしいよねえ。

それより、その おばあちゃん・・・

すッごいかわいいおばあちゃんでした。

お年は88歳だとか。

ちゃんと お化粧して とても綺麗なの。

化粧崩れもしてないし、きっといつも

きちんとお化粧しているのでしょうね。

そしてね、頭には 

ワインレッドのベレー帽被っているのです。

それも 同布のお花が左側に付いていて、

そのお帽子がとても似合うのです。

思わず言ってしまいました。

「とても可愛いです」・・・って。

失礼な言い方だったかもしれないけれど、

思わず本当 カワイイーーーー」って言いたくなってしまう 

おばあちゃんでした。

おばあちゃんは、俳句の会の帰りだとか、

疲れてしまって 座り込んでしまったのだという。

そして・・私に言ったことは。

「あのね。女はね いつまでたっても 女でいたいよね。

だから 私はおしゃれするのよ

あのね。息子は 実の息子じゃないけど 

とっても良くしてくれるのよう 

そしてね 私をびまわるから お化粧するから 

おしゃれするから【不良ババだ】っていうのよぉ」

 

「そうなんですかア、不良ババなんですかあ 

じゃ、私も将来不良ババ目指しますウ」って言ったら。

「それがいいのよう 不良ババになりなさいよね」だって。

そして最後の一言が笑っちゃいました。

「さっきのね 男の方はきっとナンパタ゜ヨ」

「えええーーーそんなあ」

まさか・・・88歳の高齢の方から 

ナンパなんて言葉が出てくるなんて ビックリ。

そこへ 待ち人がきました。

「お待たせえ・・5分遅れ コ゜メンネエ」

そしたら・・・おばあちゃ曰く

「なんだあ。待っていたのは、 彼じゃなかったのう」!!!

「彼だったら 素敵な 夕方になったでしょうね」

じゃまたね・・・とおばあちゃんと別れて 

私達は 目的の場所へと歩き出したのです。

ウフフ・・・不良ババかあ・・・・。

もっと話がしていたい おばあちゃんでした。

 

2001.11.13