上州三日月村 カラクリ屋敷

 

先日、所用で群馬県へバスで行ったときのことなのだけれど。

前橋に行く途中に 

上州新田郡三日月村という所があって。

そこには、歴史ゾーンとうたった。

江戸時代後期の景観や雰囲気、日常生活が

再現されているというので寄ってみたけれど   

大変だったの・・・

落ち葉を踏みしめながら、小道を歩いていくと 

そこには、笹沢佐保の

「木枯紋次郎」の藁葺き屋根の生家があったのです??

【えっ紋ちゃんて実在したの】と 私は 思ってしまった。

生家の前には、カッコイイ紋次郎さんが座っていました。

顔を覗き込んだら、 

いまどきの素敵な顔つきして、お目目が動いて 

チロリンとみられたような 眼があったような・・・。

そんな感じ。

「おじゃましますう」とご挨拶。

街道筋といわれるところは 

水車や 道祖神 茶店  地蔵堂・・・。

一里もあるというけれど、全道筋を歩くわけにも行かなくて、

私達は「カラクリ屋敷」の前に立ったのです。

ただ、立っただけなのに 

クラクラクラーー。「オッ気持ち悪い」

前の人の体が左側に傾いている。

「ねっねっそんなに傾いてしまって大丈夫」と言うと。

「えっ何にもしてないよ、 ちゃんと立っているよ」・・・。??

入り口を見ただけで、 眩暈がしてしまって、

これが「カラクリ」か。

床は平らみたいだな。他のすべてが傾いているのかな。

「あ〜気分わるいなあ」と思いながら、 

小屋の中へ足を踏み入れてしまった。

「おっとっとっと」と周辺から聞こえるけれど 

私は 床をみていた。

床だけ見ていたら。どうにか、歩けそうだった。

ウフフフ・・みんな傾いているなあ。

なんとも面白い格好で 

ヨタヨタヨタヨタしながら、

彼方の出口へ向かっている。

笑っている私も 傾いているのだろうな。

やっと 一つの小屋をクリヤして 

次へ向かおうと思ったら、小屋の中から

【ドスーーーン」と鈍い音・・・・

続いて「大丈夫ですか」とか「

転んでしまったア」とか 

いろいろな声が聴こえたのです。

彼女は右手で、全体重を支えてしまったらしくて・・ 

本人は「大丈夫よ」といっているけれど

かなり、痛そうだった。

たいしたことなければいいけれど・・・。

 

茶店のおばさんが、

「ここへ入ってみてね、面白いから、でも暗いよ」 

と言ったところは

怪異現洞・・・。

とにかく真っ暗、

一寸先も闇 【怖い】・・【マジ怖い】

壁伝いにソロソロソロット歩いていたら

前のほうから

「きゃーーーとか・ぎゃやああーーー」 の声が。 

「こわいよう〜」と言いながら。 

手を伸ばしたら がっちりした腕があったので

「つかまらせてください」と小さな声で 

お願いしたら、だみ声で 「ドンゾウ」 だって・・・。

「むっ この声は」・・

まッいいか転ぶよりいいわ。と思って 

がっちり腕にぶら下がって

真っ暗な中を前へ前へ薄明かりが 

漏れ始めてドアが見えた。

あのドアの先に 出口が・・・そうおもったら。

バターーーンとしまってしまった。

「きゃーードアが〜〜」・・・

そうか、さっきの声は ここからだったのだ。

そして・・・。

私たちが ドアの傍の祠に手を合わせたら 

ドアが開いたのです。

5人で 団をなしていた 私たちは 

我先にと足早に出口へ駆け出してしまった。

あ〜〜やっとでられた。

怖かったけれど、面白かったし、 

楽しかったし 子供に帰ったみたいだった。

 

たまにはこういう じかんをもつこともいいな。

 

2001.11.30