お姉ちゃんが・・・来た。

 

久しぶりに、お姉ちゃんが遊びに来るという。

「迎えに行くから、電話チョウダイねと」 言っておきながら、

まあちゃは、庭の隅に蹲って、小さな花たちの写真を

パシャリパシャリしていたのね。そしたらさ・・・。

とつぜん、ポケットの携帯が鳴ったの。

「ジャン ジャン ジャン ジャ ジャ ジャーーーン」・・・うっ・この曲は。

家の中から何で、傍にいるのに携帯にかけてくるのよ・・

と想いながら、息子からの電話に出て・・・。

「なあに〜今手が話せないの、電話を架けなくったって傍にいるわよ」

と言ったけれど、私の姿は。物置の影で見えなかったらしい。

おほ・・すんません。

姉が駅に着くというので、ビューーーンと車を飛ばして、駅まで行った。

あっそうだ、南口・北口の約束してなかったな・・・

しょうがない・・改札まで行こうか・・

改札でしばらく待つと。。電車がついたらしく、ドヤドヤドヤと

疲れた顔、ルンルン顔。深刻顔が、それぞれの表情で、

改札口から 吐き出されてきた・・・

姉上様は・・あっ来た来た・・あっ風呂敷包みなんか持っている。

あれ、大きな紙袋も持っているわ。

ということは・・・まあちゃは、お昼の仕度しないで済むんだな。

やったね。ー・・・うふふふ。自然と頬が緩んできてしまった。

大きな声で呼ぶわけに行かないので、そっと手を上げたのに・・・

お姉ちゃんは、すまして、まあちゃの前を左手へ歩いていってしまう。

それも、南口目指して・・

だから、まあちゃは、お姉ちゃんのすぐ後を トコトコくっついていきました。

左手に大きな風呂敷包み、・・何が入っているのかな。

紙袋には・・後ろから覗くと、ミスタードーナツの袋が見えた。

おっドーナツだ。風呂敷はなんだろうなあ。

そしたら、思わず咳き込んでしまって。コホコホの咳に

お姉ちゃんが振り向いてしまった。

「やだあ・・まあちゃは・・いたのう」

「手を振ったのに気がつかないんだもん。ねっねっその風呂敷なあに」

「ふふふん・・風呂敷もたまにはいいでしょ。なんだと想う、五目寿司よ !」

「えっそうなの。ありがとう ありがとう」

「みんなで頂きましょうねえ」

「ハイハイ食べましょうねえ」

 

そして・・二人で上に載せる具を買って・・・

綺麗に盛り付けた五目寿司は、

とてもとても美味しかったです。

 

そしてね、お姉ちゃんには言わなかったけれど、

遠い昔に、傘を持って、駅まで、お姉ちゃんを迎えに行ったときの事が

思い出されたのです。

雨で、薄暗い道を駅まで、トコトコ迎えに行ったけれど、

待てど暮らせどお姉ちゃんはこなかった。

もう着くと言っていたのに。。。降りてこない。

あれ・・もしかして。松竹映画館の前で、女の人とすれ違ったけれど、

あれがそうだったかな・・・仕方なく、家に帰るとお姉ちゃんがいた。

ドキンガン同士の姉妹は、昔も今も、すれ違うようになっているのかなあ。 

 

今日は。美味しいものが、お姉ちゃんのお陰でいただけて

最高の日でした。