今日でお別れね

 

今日でお別れね〜もうあえない♪

こんな出だしだと、恋人と別れるみたいでしょ。

こんなふうに、歌えばいいのだろうけれど。

歌うどこじゃないほど、さみしかった・・・・。

カルちゃんと、お別れしたのです。

カルちゃんとは、5年間、私とともに走行した愛車の名前。

スズキのカルタス・クレセント1500。

この車を買うときは、ご近所の車屋さんに

【これにすれば】っていわれて・・・。

「そうね、じゃこれ下さい」と、

いとも簡単に買ってしまった車だったの。

ワインカラーのカルちゃんは、お尻に小さなへっこみをつけたり、

右頬をぶつけられて大きな疵を作ったり、横腹に切り傷つけたり、

生傷が絶えなかった時があったわ。

こんなふうに書くと、

「乗らなくて良かったあ」って思ったでしょうね !!

でもね・・最近は、まあちゃの育て方も上手くなって。。。

カルちゃんは痛い思いをしないでいたのです。

だけど

ひょんなことから、車を変えることになってしまって、

とうとうお別れ・・・。

 

お別れの日に、車内を綺麗に掃除した。

しばらく、運転席に座り、ギュッとハンドルを握ってみた。

一人で走行させながら、大声で歌ったこととか、泣いたこととか、

左手さんと、ちんぷんかんぷんの会話したりとか、

ベストフレンドとお喋りしたこととか・・・。

みんなみんな、カルちゃんは,聴いていたよね。

 

助手席に座って、ここへ座った人を思い浮かべたり、

後部座席へ座ってみたり一通りの座席へ座ってみた。

5年間良く動き回ってくれたね。

そして、私だけの時間も与えてくれたよね。

ありがとう。

 

ディーラーが、

「カルタスで、セダンタイプは下取りできない」と言うので、

下取り専門店へ息子と行ってみたら。

カルちゃんの値打ちは30000円だった。

【でも、値打ちが付いてよかったね。】

 

自分の車を初めて持ったのだけれど、お別れが

こんなに寂しいなんて、

この車の中には、想い出が、いっぱい詰まっているのだもの、

寂しくて・・。当たり前よね。

下取り専門店の若い店員さんが・・

「皆さん寂しいって言いますよ」

「うん・・なんかねとっても寂しいね」

「新しい車で、また想い出が出来ますよ」

「そうね」と言って。

まあちゃは、カルちゃんの車体を

撫ぜながら、一回りして、お別れしたのです。

 

2002.05.22