デブネコの家出

 

一昨日、デブネコが一瞬の間に姿を消したのね。

息子が「トリカラは」というので、

「あら、部屋にいたのじゃないの」

「居ないよ。あっ外へ出てちゃったんだ」

さあ大変、何処から出て行ったのかなあ・・

 

あっそうか、ちょっとの間、

網戸を開けっぱなしにしてしまったっけ。

あの時、スルリと下界へ飛び出てしまったのだわ。

広い広い世界へ飛び出てしまって、

意気揚々といったい何処へ行ってしまったのか。

怖い怖い車が走っているのに・・・・。

あの重たい図体で、そんなに遠出はしないはず・・・

ギンギラ照り付ける太陽の下、汗だくになって

神社の木陰や、川のふちを探したけれど、

何処にも居ない・・・・居ないのよ

あ〜あ何処へ行ったのかなあ・・

大きな声で。。

「とりから〜とりから〜」なんて言えないし、

朝から痛み出していた胃は余計にキリキリ痛くなるし・・

もう、しょうがないから、

還ってくることを願って、本を読み出したのね。

 

本から目を上げて、もう四時間近く経つなあ・・

還ってきてくれるだろうか・・・と思いながら・・・

ふとベランダを見たら。。

ノソノソノソノソ歩いている猫がいた。

アレ・・トリカラだ!!  還ってきた!!

大きな声を出すと、走り出すだろうと思って。

やさしい猫なで声で、「トリカラ君オカエリーーー」

そう言いながら

人差し指をさし出したら・・・

案の定、鼻先を向けてきた。。

鼻先が指に触れたとたん、

ムンス゜と頭から抱え込んで羽交い絞め・・・。

ニャオーーーーーーーーンと

例のサイレンみたいな鳴き声を出したけれど、

家の中へ引き入れて、

網戸をビシッと閉めて、退路を断ってから、

「何処へ行っていたの、心配したでしょ、、

こんにゃろめ」と

頭をコツンコツン叩いて、

一通りのお小言をトリカラに言い渡したのです。

車が来て轢かれててしまうこと

日射病になってしまうこと、

怖い先輩のニャンコがいること

トクトクと、言って聞かせたのです。

 

どうも、あの歩き方は、遠くからではない・・

そんな気がした。

もしかしたら、車庫のコンクリートで寝ていたのかな?

 

そして、今日また姿を消したのね。

どこから・??・・・網戸は閉まっているし、何処だろう

調べてみたら、

玄関の網戸の下から出て行ったみたいだった。

トリカラ君・・・と言いながら、車庫へ行って、

まあちゃの車の下を覗いたら、

ドベーーーーッと寝転んで、ニャオンですって・・・

また指先作戦で引き寄せて、捕獲しました。

 

デモ、猫って、どうして人差し指を差し出すと

鼻を近づけるのだろう・・不思議よねえ。

 

2002.07.22