まだ、ドキドキしてる

 

パータが「オカアシャン」と言った。

本当よ!

「きゃうあうん」と鳴くのだけれど、まあちゃの耳には、

「オカアシャン」と聞こえてしまうの。

夕方、忙しい時間になると、「表に行きたいと」鳴くのよね。

「ジャ、行こうか」と、言うと。

ピョンピョンはねて喜ぶのね。

もう、外は、暗くて、山が黒いシルエットとなって、

浮んでいたわ。

お星様も チラチラ見えた。

これが、真夜中になると、

お星様の数が一段と増してきて、

星座もくっきり見えて、とても綺麗なのよ。

慣れている道でも、暗い道は怖いわ。

犬が居るから安心・・・とおもうけれど、

パータは役立たずなのよね。

 

そして、神社を通りすぎて、しばらく行ってから、

「帰ろうか」・・・と戻り始めたら・・・・

左手の山の中から。

ガサッ

「ううーーグォ」

ドキッ ドッキン !!

「パっ パータ」と言っても、

何も感じないらしく、スタスタ歩いている。

ドキンドッキン・・心臓がパニック状態、

全身が心臓になってしまったみたいだった。

きっと、あれは、イノシシ・・・そうイノシシ。

この前も「ウーーー」と唸っていたわ。

頭も、何かかぶせられたみたいに重くなって・・・

「ふーふーふー」と浅く呼吸しながら、

そっと そっと小走りになって、帰ってきたの。

イノシシが畑を荒らしまわって、

畑を楽しんでいる方たちは、

イッパイ被害に遭っているようなのね。

人を襲ってくることは無いというけれど・・・

あの唸り声は。すごーーーく怖かった。

お星様が綺麗な分だけ、怖いこともあるのよね。

県道からまあちゃの家への道路の入口には、

「山で、猟をしています・・・・・」なんて看板があります。

イノシシも、寒い冬に向かって

必死なのかなも知れないね。

 

2002.11.04