はまぐりの思い出

 

ひな祭りを過ぎてしまったけれど・・

ハマグリを買って、すまし汁を作ったのね。

ハマグリは熱い汁の中で、ぴっかりぽっかりぷっかりと

直ぐに、次々と口を開いていったわ。

ふつう、ハマグリって直ぐに開くよねえ。

 

ところが、もう、随分前のことだけれど、

沸騰した中へ入れても。。

全然開かなかった事があったのね。

10分・・13分・・たっても、ハマグリの口が開かなかったのよ、

「あら〜このハマグリ開かないわ」

「こんなハマグリを売ってひどいよねえ」

なんて・・言いながら。。

まあちゃはスーパーへ電話してしまったのね

「あの〜、ハマグリの口が開かないのだけど、どうしてかな?」って

「今朝、獲れたハマグリなので新鮮なハマグリですよ」

「でも、もう15分グツグツやっているけれど開かないのよ、

このままじゃ食べられないよねえ」

「それじゃ、代わりのハマグリをお届けしますよ」

いいです・・と言ったのに、スーパーの方は

届けるというの。

だから「じゃ、お願いします」って言ってしまったのね。

そして・・・

台所へ戻ったら。。

ハマグリは、全部お口をあけて、ニコニコとまあちゃを待っていた。

「あれ〜ひらいてるう・・・どうしよう、どうしょうひらいちゃってるわ」

息子たちは・・

「だから、電話するなっていったのに〜しらないよう」というの。

まあちゃは、もし、他のハマグリも開かなかったら。。

大変だなって思ったから・・電話したのに。。

あ〜何で開いちゃったんだろう・・どうしよう。

そのうち・・・ピンポーンピンポーン

「こんばんわあ、ハマグリお持ちしましたあ」

「あっ来た!! 誰か出て、お願い」といっても。。

みんな、知らん顔しているの。

しかたなく。。「ハイ」って、一番いい返事で玄関へ行ったのね。

スーパーの方が、「どうぞこれ使ってください」って

ニコニコとハマグリを差し出したのね・・・

「あのう〜・・・ハマグリ・・・ひらきました。ごめんね」って言ったら。

「あっ開きましたか、よかったあ、並べてあるハマグリを

開くかどうか、試してみたのですが、開きにくかったですよ」

「これ、持って帰ってください、騒がせてゴメンネ」と言ったら。

「イャ〜これも食べてください、教えていただいてよかったですよう」

 

・・・ということで、あの夜は、

ハマグリ三昧の夕食だったのよ。

 

2003.03.05