ハルシオン

 

昨夜、

寝ようと思ったら、携帯がなった。

話し終えて、携帯を切り、

通話時間を見たら、59分48秒。

「一時間は話さなかったな・・・」

でも、どう考えても一時間の範囲になってしまう。

 

夜更けの部屋は、冷気が漂い初めて薄ら寒くて、

消したはずのストーブのスイッチをポンと押し・・・・。

ストーブの前にかがみこんで話を聴いていた・・・・。

絨毯の上の小さなゴミをつまみ

ゴミ箱の上で親指と人差し指を離す。

小さなゴミの行方を確かめながら

「うんうんうんうん・・そうなの?そうなんだ・・そうかそうかぁ」と

聴いていた。

少し酔っていて・・・・・。

イヤ・・少しどころじゃない、かなり酔っていた。

電話の向こうの姿がしどけなく揺れているように

声まで揺れていたわ。

次から次へと話を繰り出しとめどなく話し続ける。

ねっ、私の話も聴いてくれるかな・・・・。

そう言っても、話は途切れず・・・・ずっと話している。

悲しい話をしているのに、妙に声が甲高くて、

けれど、涙声で・・・・

ヒトメガキニナッテソトヲアルケナイ・・・・ノヨ。

人目が気になって自転車にも乗れない・・・・の。

カンヅメニ ハイッタヨウデ、デンシャニモノレナイ・・・・ワ。

デモ、ゲンキダヨ。

ゲンキダシテル・・・・ワ。

じっと聴いていると、体中が重くなってきた。

切りたいけれど、聴いていなければと

妙な義務感を抱いてしまって、

聴けば、友は楽になるはず・・・・。

「辛いね・・分かるわ」の繰り返し。

さんざ、しゃべった挙句に

「ありがとう・・・・じゃ切るね」

「じゃ・・・・ね」

「元気 無理に 出さないで ね」

電話が切れたら

頭は冴え冴えとしてしまって。

眠れそうになくて。。。

とうとう、ハルシオンを久しぶりに飲んでしまった。

今日のけだるさは。。

昨夜のハルシオンのせいだわ、

今夜は沈み込むように・・・眠りにつきたいな。

 

 

2003.11.14