喪中の葉書

 

人々が、うっとりと、青い空に映える

赤い葉を黄色の葉を見上げるころになると

毎年、数枚の葉書が届くよね。

黒く縁取られた喪中の葉書・・・・が。

今年も、

一昨日一枚、昨日一枚・・・・届いたわ。

風邪も癒えて、体はすっきりしたのに、

少し意気消沈してしまったのね。

一枚の葉書を見て、

なんで、どうして・・・とつぶやいてしまったのです。

 

6月に妻のミナが永眠いたしました・・・・と、あった。

しばらく、葉書の彼女の名前を見ていたの。

どうしたんだろう。

病んでいたのかな?

事故かな?

丸顔で、笑うと目がなくなってしまう彼女の顔が浮かんだわ。

柔和なご主人の顔も浮かんだ。

年賀のやり取りだけになってしまっていたけれど。

こんな形で、逝去の知らせが来るなんて

少し寂しかった。

何か言わなければと、電話に手が伸びたけれど・・・

出した手をひっこめて、膝へ置いてしまったの。

こんなときは、

一言、何かを伝えなくてはいけないのだろうけれど、

言葉が見つからなくて・・・・。

今日もまだ、

葉書の彼女の名前、

ミナの二文字を見ているのです。

 

そういえば、

普段、思い出しもしないのに、

数ヶ月前、彼女のことをふと思い出したことがあったわ。

あれは確か、雨がしとしと降る

梅雨さなかだったような気がする。

あの時、お別れを言いに来たのだろうか・・・・。

そんなことってありますよね

 

こじつけるわけではないけれど。

あの時。

ミナさんは、まあちゃに

お別れを言いの来たのだ思うのです。

お別れに来たのだと・・・・・。

そう、信じたいのです。

 

 

 

2003.11.22