オイハギ

 

この間降った雪が、まだらに残る山間の道を

スイスイスイと走行。

義母のハルちゃんの施設へ利用料の支払いに行ったのね。。

チョット・・・可愛い・・・お洋服を着て、

少しルンルン気分だったのよ。

ハルちゃん元気してるかなあ〜・・・・。

 

お部屋へ行ったらベッドはもぬけの殻。

「あら・・いない」と言ったら。同室のSさんが

「一緒に探してあげるよ」と歩き出した。

すこし痴呆気味の・・・Sさんはハルちゃんと気が合うらしい。

そしたら、もうひとりのYさんが、

「ハルさんは五階で、ぺんぺん琴を弾いてるよ」と言った。

「ありがとね。じゃ行ってくるわ」

 

エレベーターのドアが開くと、、

♪白地に 赤く 日の丸 染めて〜

あ〜うつ うつ うつ うつくしい〜・・・。♪

あっ、とちってる(#^.^#)

ホールの隅で、女性と二人で大正琴を弾いていたわ。

とちりながらも、必死に練習している。

なんにでも、挑戦して、やり続けるハルちゃんは、ホント偉い。

そう思うのよね。

「あっ来てくれたの、明後日、発表会があるから練習してるの」

ずいぶん、とちっているけれど、本人は全然気にしていない。

「上手いねえ」

「上手いでしょ」・・・なのよね。

しばらく、大正琴の練習の聞き役になって。。

「上手い上手い」と二人に拍手を送ったわ。、

 

四階のお部屋へ戻ると・・・

「発表会のときは、派手なものを着なさいよって言われてるの」

と言いながら・・チラチラとまあちゃの洋服を見るのよね。

ショウートカラーの薄い山吹色の上着には、

小さなお花の刺繍があって、

脇のほうに男の子と女の子が貼り付けてあるの。。

可愛すぎるけれど、妙に気に入って

買ってしまった上着なのよね。

そしたら Yさんが

「貴女それ脱ぎなさいよ、舞台衣装にはちょうどいい」

Sさんも

「あっそうよ そうよ、それ いいわよ」

ハルちゃんも着たそうな顔をしているし、

三人に言われてしまって・・・・仕方なく・・

上着を脱いでハルちゃんに渡したのよ。

ハルちゃんは嬉々として、袖を通したわ。

似合っているような、似合っていないような・・・

でも、三人で「いいねえ いいねえ」と言うのだから

仕方ないかと・・・思ったのよね。

だから、

わざと「ハックショーーーン」って言っちゃったのよね。

そしたら

「大丈夫」と言ったけれど、言いながらしっかりとボタンを

はめているのよね・・・・返す気全然なしだなあ〜。

まっいいか、

三人スクラム組んでのオイハギには

勝てそうも無かったのよね

 

女はいくつになっても。。。女であって

お洒落したいのよね。

あの上着・・・返ってくるかなあ。

もう、きっと返って

こないよね。

まだ、一回きり着てないのよ(T_T)

 

2004.01.21