父・・

 

父と書いて、何を書こうとしているのかな・・・。

私は、父の愛を深く感じで育ってこなかった。

半世紀以上も生きてきたけれど、

父が、命を絶って、7年の歳月が過ぎたけれど、

心の何処かで、まだ、父になじめない私がいる。

この年になっても、

ある局面に出会うと 萎縮してしまう私がいて、

その度に

コンナフウニイシュクシテシマウノハアナタノセイヨ・・・と。

愚かにも思ってしまうのですね。

娘として、愛されたという記憶が余りないのです。

なぜか、モタモタしている私に、いつも鉄拳が飛んできていて・・

あぁ思い出してもしょうがないことよね。

「父ちゃんなんかキライだ」そんな想いを、

拭いきれないまま、ここまできてしまったのよね。

 

 

昨日・・・電車に乗ってお出かけしたの。

真昼の電車は空いていて、数人きり乗っていなかった。

つり革が狂ったように揺れていたわ。

ある駅で・・・・・

1人の小柄な老人が乗ってきたのね。

何も持たずに、ブラッと乗ってきた。

目の前の席に、フワリと座ったわ。

何気なく、顔を見たら・・・

「あっトウチャン」

そう、とても父に似ていたのね、背格好から頭の形、

短い脚、太い指、耳の形、分厚い唇

思わずジット見てしまった、見ているうちに、

なぜか涙がジワッと出てきてしまったの

【とうちゃんだ】!!

なんなんだ、何で涙なんて出てくるのよ、

でも、その人から、目が離せなくて・・・。

その人は、私の涙にも気づかずに

短い足を組んで 横座りをして、

窓枠に右ひじを付いて

ぼんやりと窓外の緑の景色に目をやっていたわ、

なんて似ているのだろう。

何で、涙なんか出るのだろう。

同じ駅で降りたその人は、歩き方まで似ていた。

なつかしい・・・そう思ったの。

 

昨日から今日にかけて・・・まあちゃの心の中に

小さな 「許容」 という言葉と

暖かい空気が

グルグル回っています。

 

2004.06.24