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想 い

椅子にドタリと体を投げ出して
手足をのばし、ぞんざいた格好で
手に触れたCDを挿入・・・・。
ニニロッソか・・・・
大音響でニニロッソを聴く。
透き通るような音色が体の中に染み入ってきた。
目を閉じ、じっと聴きいる
大音響で聴き入っていたら
ふと
数年前の光景が頭の中に浮かんできた。
そう・・・あの島。
島には優しい人がいた。
ほんの少し心が躍ったっけ
恋・・・いや違う。
開放された一人旅で自由を得て
束の間、恋心を味わったに過ぎなかった。
そう、一人ぼっちの恋だった。
異性との会話のなんと楽しかったことだろう。
会話のできない現実へ戻ることが
とても辛かったあの時。
辛かったけれど、反面、また、ガンバツテいくぞ・・・。
そうも想ったあの時。
一人旅へ出してくれたyukioと息子に感謝したあの時。

11時間の船旅を終えて。。
船が竹芝桟橋にに着いたとき・・・・
ニニロッソの「夜空のトランペット」が流れたっけ。
夜の桟橋に赤や緑の灯りが瞬いて
嫌がおうにも、旅愁を掻き立てられたっけな
そして、何故か胸がざわめいた。

夜の都会へ一歩踏み出し我が家へ向かう。

現実に戻らなくてはと言い聞かせながら

あれから、何年経ったろう。

 

2005.01.19