春巻き

 

電話の向こうで

気落ちした声を友達が発していた。

色々なことが積み重なって、

抱えきれなくなって、

寂しくなってしまったらしかった。

いつもなら

「元気出してよ」というのに・・・

何故か、まあちゃは

「ねっ家へお泊りで遊びに来ない」などと

自然と口からこぼれ出てしまったのね、

友達は・・・なんと・・即座に

「うん・・行く」

「じゃ、明日おいでよ」

「うん、そうする」

家の中が片付いていないけれど、

汚れている部分もあるけれど

そんなこと全然気にならず

「おいでよ」と言ってしまったのね。

友達は、遠い所から、新幹線を乗り継いで

まあちゃの町へ来たわ。

「いい空気ねえ。爽やかねえ」を連発していた。

台所に立っても、全然違和感がなくて、

ずっと前から台所に立っていたような

妙な、気分だったわ。

そして

気落ちした彼女に、石仏に逢わせようと

1300体の石仏のある金昌寺へ連れて行ったわ、

彼女は夢中で撮っていた。

あの姿を一心不乱って言うのだろうね。

次の日も撮りに行ったのね。

二日間、石仏を撮り続けた彼女のなかで、

何かが、吹っ切れたみたいだった。

来たときの顔と帰るときの顔が

まるきり違っていたのだもの、

まあちゃはその明るくなった笑顔が

とっても嬉しかったのよね。

ハードに動いたのに・・・全然疲れを感じなかったのよ。

 

そうそう、お料理。お料理。

「春巻きを作ろう」と彼女が言うので、

二人で春巻きを作ったのね

春巻きは冷凍・・・・・でしか

食べたことなかったので、自分で作ると

こんなに美味しいのだと改めて想ったわ。

これからは

心を入れ替えて作ろうと想い始めたのよね。

そしてね

二人で作った春巻きを食べ損なっていた、

息子のために昨日、春巻きを作ったのね。

帰って来た息子・・・春巻きを作っている私を見て

「いったいどうしたの ?」ってビックリしていたわ。

冷凍の春巻きしか食べたことがなかった

 yukioと息子は

「うまいうまい」って食べてくれたのよ(^^♪

一所懸命に作って、「うまいうまい」と言われると

嬉しいものよね

彼女のお陰で、

まあちゃは手を掛けてお料理することを

学んだのです(^O^)/

 

2005.04.01