想い

 

ブナの大木を見ていたら・・・・

植物は、光や影の増減にきちんと向き合い

芽生えたその場所から動くことも離れることも出来ず。

その場所であるがままを素直に受け入れて

ずっと、生きているんだなと想ったの。

そして、

ふと想ったわ。

この町を出て行きたかったワタシ。

ただひとり、この町に残ってしまったワタシ。

父も母も他界したけれど、生前、この町を離れていったのよね

そして、兄弟姉妹もこの町を出て行ったわ。

ワタシは、ただひとり残ってしまった。

あれほど・・出て行きたかったのにね・・・。

 

今から25年前に、父母が、この街を出たときにね、

空き家となった生家に入り込んで、

ひとり、遠い幼い日への記憶を辿って

ポツリと涙を落とした日があったの。

柱の背比べの疵跡、トランブに興じた掘りごたつの跡。

天井のシミ。破れた障子。色あせたカーテン・・・・。

想い出は、ズインズインズインと湧いてきたわ。

この町があまり好きではなかったワタシ。

だから出て行き・・・遠い見知らぬ町に嫁ぎ・・・。

この街へ還ってきたかったのに。。。。

とうとう、この街から出て行くこともなく、

遠い街のことも知らずに

この街に骨を埋めるんだなぁ。

最近、

少し、心が渋滞をきたしてしまったから、

遠い日のことに想いを馳せてしまったワタシです。(^^♪

 

 

2009.01.15