カタカタ

 

もうじき、おひがんだ。

義母が逝って四年四ヶ月。

30数年一緒に暮らしていたのに

宗教上のことから、

遠い街の自分で買った墓地に葬られた

彼女は死して私の元を離れていったのだ。

 

ワタシを一切遮断してしまった・・・というより。

ワタシが遮断したのかもしれない。

二つの墓地を守っていけない・・・。義姉たちに任せればいい。

そんな気持ちで、、義姉たちと埋葬のときに行っただけで

二度といってない、どうしても足が向かない。

 

生前、彼女と約束した。

『決して決して、先祖代々の墓地へ葬らないで欲しい』

ワタシの手を握りしめ、真剣な顔で言った彼女の眼差しを

今も、はっきり覚えている。

その、約束をワタシは守った。

例え、お骨はなくともこの墓地へお参りすれば

義母はいる・・・・・。そう想っていつも手を合わせる。

墓地の清掃をしながら、

そっと、義母に話しかけた・・・。

『ねえ、ハルちゃん。ここにいるよね。魂はいるよね』って言ったら

義母が頷くように

塔婆が,風の中でカタカタ鳴った。

「あっ返事した」

見上げた空の雲が義母の顔になった。

 

2009.03.13