マンションの駐車場は、鍵を差込ゲートを下げ車を出す。

その鍵を紛失してしまい、ゲートを下げられず車を駐車できなかった、

さて・・どしよう。

ゲートを下げる鍵はみんなおんなじだから誰かに頼めばと思ったけれど

何処のお部屋の人に頼めるのか・・・・。

あ〜夜分だしどうしよう、

思い切って、

何度かお話したことのある

Nさんのドアホンを鳴らしてみた。

「ハーイ」

「三階のまあちゃです」

ドアが開いて、ほろ酔いのご主人が顔を出した。

事情を話したら

「あ〜やっちゃったんだ、よくやるんですよねえ」

「すみません」

Nさんは、少し酔い加減の赤い顔で心よく引き受けてくれた。

そして

チヤラチャラと、鍵を持って駐車場へ行き、鍵を差込んでくれた。

無事にゲートがスルスルスルと降りていった。

ふう〜〜・・・よかった、

平身低頭。。「ありがとうございました」と深々と頭を下げた。

そしてNさんが言った。

「かえって嬉しいですよ、こんなふうに頼まれて嬉しいです」って、

「何かあったら何時でも声をかけてください」とも言った。

心強い見方が出来たという喜びと安堵感が心の中に広まっていった。

Nさんの

「頼まれて嬉しい」という言葉が耳にまだ残っている。

マンションは、お隣とも身近な付き合いはあまりしない。

それだけに

頼れるという安心感と。

頼られる嬉しさを感じた夜だった。