言葉のリハビリ


夫の全失語症の訪問リハビリが3月29日金曜日から始まったんです

毎週金曜日の16時から、若い可愛い先生が訪問してくれるので

家の中に新風が入り込んで結構刺激になりました。

言語の訓練は20年ぶり、ワタシが見様見真似でやったけれど

結局ついてきてくれなかったからひさしぶりの訓練だった。

けれど

アイテムが数点並んで、鋏。マッチ、ハンカチ、ライター ボールペン

100円玉等々 先生が 「鋏をとってください」というと取れる

それが二つ以上になったり、マッチとライターをハンカチの上に…

などと言われるともうまったく動作にならない。

「わかんないなあ」と言葉が出た。

言葉と動作が同時にできない・・・・これが失語症なのだと

改めて思い知らされた感じだった。。

でも、全体の半分以上はできたから「ヨシ」としなければよね。

今度は「宿題を出すからね」と先生に言われて

「ハイ」とニコニコと応えていたわ。

翌日

夫は、深いため息をなんどもなんどもなんどもついて

「あ〜△×□○×〜〜△×」何を言ってるかまったくわからない

左手で顔を覆って。。「あ〜〜」っていう。

いったい何が彼をそうさせてしまったのか、

戸惑いでいっぱいになった。

そして突然、

アイウエオカキクケコパぴぷぺぽ・・と大声で言い出す。

何かがブチギレテしまったようで・・・・。

「今になってそんな弱腰でどうするの強い人間だったでしょ」

「なっちゃったものはショウガナイデショ」

「ため息なんかつかないでよ」

なんて強い言葉を涙浮かべて言ってしまったワタシ・・

情けないなあ…


彼が言っていることを一所懸命につなぎ合わせてみた

そして感情を必死で読み取った・・・。

そしてこんなふうに解釈したんです。

自分は分かったたつもりだったのに。

何にもわかってなかった

本を読んでも読み取れないし

電子手帳もよくわからない

教えようとしてくれていたのに教えてもらおうとしなかった・・・・

そうやって、いろいろと考えて考えて考えすぎた挙句に

「あ〜嫌だあ〜あ〜嫌だあ〜〜」

こんな気持ちに苛まれてしまったようだった。

だから

「大丈夫、半分以上できている。大丈夫二人でがんばろ」と

ワタシは言った。

「うん・・やる」とポツンと言葉が出た。

70過ぎて何もかもできなくて、

教えてくれることも少ししか出来なかったら

投げ出してしまうこと多いと思うけれど

前向きに歩き出している夫に向かい

息子と一緒に大きな拍手したんです。

そして思った

20年以上言葉を失って会話もできなくて、

意思をなかなか伝えられなかったのに

感情を露わにせず物静かに過ごしてきてくれた夫に

どれほど私は救われていたのか…・・と

そのことに改めて気が付いたんです。

とにかく、歩き出したから。

頑張って言語リハにのぞんでいきます。

がんばろ・・がんばろ がんばろ。。。。


2013.04.02(火)花散らしの雨