言葉

 

yukioは
義母の使っていた部屋で
日中を過ごすようになったのね。
よほど居心地がいいのかもしれないわ。
日当たりのいいお部屋だし、
クーラーはあるし・・・。
そして、両親の写真をじっと見ているときがあるのよ。
仏壇もお掃除しているみたいだし、
まあちゃがしなくとも・・・綺麗になっているわ。

その部屋のカーテンを買うために
お使いに行ったけれど、
もう一つ何かが欲しいというの。
一所懸命言葉を出すけれど、
何を言っているのか。。
まったく分からない、指で小さな丸を作る。
「買いたいもののコーナーを探してみて」と言ったけれど、
なお、△○×▽・・・・。
だから、
紙とペンを取り出して、
「書いてみて」と言ったら、
輪を二つ描いて
その脇に(蛍光灯)と書いたのね。
その文字は、
震えて、グチャグチャで汚い文字だった。
点が線となって曲線となって、
初めて文字となっていったときと
同じような文字だったのよね。
もっと、上手に書けていたのに、
まっ仕方ない・・・・。
本当に仕方ないで、
済ませてしまっていいのだろうか、
左手の機能が、少しづづ
失われているみたいだわ。
「あっ蛍光灯ね」と言ったら
そばを通りかかった人が
怪訝な顔をしていた。
そんなことはどうでもいい・・・こと。
とにかく、意思が分かり合えたのだから。

まあちゃは言葉をキャッチするアンテナを
もう一度、磨きなおさなければならないみたいだわ。
言葉は二人で紡ぎ出すものだものね。


2005.07.07